1年の過ぎる速度
大学受験に失敗した娘を県外の予備校の寮に夫と送った帰りの車の中で、泣きそうになった。
予備校の寮に持ち込んでもいいのは、勉強道具の他は布団一組と、3段ボックス一個のみ。
別に他の学部でも良かったんじゃないの?こんな独房のような狭い部屋で過ごすの、耐えられるの?
泣きそうになった私の横で、運転する夫がクシャミを連発するのが(花粉症持ちなので)妙に腹立たしくて。
でも、余りにもクシャミが収まらないので、しまいにはこちらも可笑しくなってきた。😂
1年間、予備校のスケジュールを記入したカレンダーをもらったので、毎日終わると日付を線で消した。
とにかく早く1年が過ぎますように。
1年も娘に会えないのが辛かった。
あの1年は、とてもとても長かった。
あれから軽く10年以上経ちますが…。
希望の職業につき、動くか寝てるかどちらかしかないような多忙な娘。
今は遠く離れた県外に、これまた1年の予定で赴任してますが…。
今は「もう3ヶ月も経つの?早いなー。こりゃ、1年あっという間に過ぎちゃうな。」
とか、思ってる。
どこにいても、元気でさえいてくれたらいいよ。
「便りのないのは良い便り」ってね。
あ、別にあんまり連絡してこないことを嫌み言ってるわけじゃないからね。
いやだー!!ボクはお姉ちゃんが大好きなんだ!!
早く帰ってきて欲しい!!
お姉ちゃん見たら、嬉しくて嬉しくてキャンキャン鳴いて、お漏らししちゃうの。
お姉ちゃんはボクがこのお家に来た時、忙しいのにたびたび帰ってきてくれたもの。
前みたいに「大丈夫、大丈夫。」って、ボクのことギューって抱きしめて欲しいの。
ボクはお姉ちゃんがいなきゃ、全然大丈夫じゃないよ。
…私には、すきあらば娘のスカートの中に入ろうとする、ただのエロエロ茶馬にしか見えませんでしたけどー。
お母さん、やめて、ボクのイメージが崩れるから。