母の一周忌を前に思うこと②



母は昨年の3月に亡くなりました。

80才の誕生日の2ヶ月後でした。


自分の胸にしこりがあると気づいた母は

それから1年半の間誰にも言わず

そのまま父の介護を続けていました。


母は運転しないので、父の受診のたびに何かと嫁いだ私と姉に手間をかけさせているのが辛いといつも言っていたので

自分のことまで言い出せなかったのだと思います。



それとも、もう父の介護にも疲れてしまったのかもしれません。



「80年も生きたらもうじゅうぶんだわ。」

といつも口癖のように言っていました。



ほったらかしのガンは大きなコブのようになり

肺にも転移していて

抗ガン剤の治療をしなければ予後1年と言われましたが、治療しても1年経たずに亡くなりました。




実家は小さな一戸建てでしたが、母はいつも綺麗に整理整頓していました。


たぶん自分の死期を悟って、動けるうちにと

片付けに拍車がかかっているのに気がつかなかったことが悔やまれます。



あー、そういえば

「私がもし病気になっても、何の治療も受けるつもりはないからね。」と、父の受診で大学病院に行った時によく呟いてたな。



「何でそんなこと言うん?何か気になることがあるん?」って、

聞いてあげたらよかったのかな?


…聞いて欲しかったのかな?



でも、私や姉に悔やんで欲しくはないだろうから




…いまさらもう何も言いますまい。