他人の不幸は蜜の味ですか?





母の2回目の抗ガン剤点滴に付き添って病院に行った時、実家の近所の女性に会いました

その人は母より10才若い70才


母と同じ乳ガンで、全摘出術を受けたのも同じ

でも、母に

自分は転移もしてないし、完全にオッケーだって先生からお墨付きをもらった

抗ガン剤や放射線治療もしなくていいからよかったー

早めに気がついてすぐに来たからよかったー


と、大きな声で


母の姿を見たら抗ガン剤で髪が抜けかけてて帽子被ってるとか、痩せてきて元気がないとか…

分からないのかな?

それとも分かってて言ってるのか?


そこは同じ病気の人が沢山待ち合いにいるのに、

そんな配慮はないんですね


あの女性はたぶん近所で母のことを話すんでしょうね

他人の不幸は蜜の味とはうまい表現だと納得しましたよ


母も1年以上前から胸のしこりには気付いてました

母が乳ガンかもしれないから病院に連れて行って欲しいと私に頼んだのは、父でした

なんで早く言わなかったのかと、言ってもどうしようもないと分かっていたけど


その時だけは母を叱って、泣かせました


でも、父の介護と、父のことで子供や孫にまで迷惑をかけてるという思いがあったので

自分は言い出せなかったと


慌てて私が受診させた時には肺に転移がありました


それから私は

時間は取り戻せないのだから、これからは自分にできることを一個一個やろうと決めました